なあ、悠詩
髪が抜けてきた。
これも治療の副作用である。
個人差はあるものの典型的な副作用のひとつだ。
抗ガン作用もある強い薬だから。
カアサンに最近、毛がよく落ちていると言われて気がついた。
枕元をみるとたくさん抜けている。
それに洗面台で頭をはたいてみるとパラパラと落ちる。
シャンプーの時も結構抜けている。
悲しい。
ホロホロ、、、
見た目にはまだ薄くなった感じはない。
ただこのペースで順調に抜けるといずれ目立つかも。
この薬を使う治療は十月まで続く。
薄くなっても投薬が終われば復活するので今は我慢だ。
ただ、カアサンにも言われたが気にしてもしかたない。
あくまでも副作用であり一時のことなのだ。
実は単なる老化だったりして。
ホロホロ、、、
帽子を買おう。
おっこーん!
【小説「源平咲き」39,312文字(原稿用紙99枚目)執筆中】
from オトウサン
-悠詩(0歳11ヶ月) with 父(33歳) and 母-