「涙の味と胸の中」・:*:・゚☆ 生まれたての君へ

なあ、悠詩

よー泣くな、オマエサン。

あまり泣かなくてちょっと心配していた生まれたばかりの頃が嘘のよう。
寂しがりやなのかな?体から離すとすぐ泣くね。
今は手紙を書くトウサマのお腹の上でうつぶせになって気持ちよさそうにしてるんだよ。

涙も大きなしずくをしっかり流すようになったね。
舐めてみたらやっぱりしょっぱかったよ。
一人前の人間なんだね、オマエサン。

カアサマと一緒にどんどんオマエサンを実感できる。
それが一番幸せだ。

さて、明日からは隣の国へ行く。
いつも行く温かい所だけでなく寒いところにも移動する。
国が大きいから気候も様々だ。

いろんな節目がある。
けじめをつけることもあるだろう。

しかし何も案ずることはない。
胸に手を当て目を閉じ大切なものを確認しよう。
それ以外はすべて手続きであり過程でしかない。

本質はすべて胸の中にある。

from オトウサン
—悠詩(0歳1ヶ月) with 父(32歳) and 母—

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