「まじめに語るぞよ」・:*:・゚置手紙・:*:・゚

なあ、オマエサン。
昨日、オマエサンと二人で歩いている時だった。
高校生のカップルが自転車の二人乗りですり抜けてく。
その瞬間、目からぶわっと汗が出た。
あぁ、自分もあの頃に戻りたいなと。
昔は早く歳を重ねたいと思っていた。
この数年、良くないことが続き苦しんだ。
家族も振り回した。
大切な知人や友人も失った。
筋を通さず不誠実であった。
長い長い、それは長いトンネルの出口は見えなかった。
試行錯誤という名目で、他人を傷つけ自分も傷ついた。
だから、そのカップルの笑顔が胸を切り裂いた。
いや、羨ましかった。
例えあの頃に戻れても、今と同じになっていただろうか。
それとも違う人と出会い、違うことをしていただろうか。
不毛だ。答えなどない。
でもね、瞬間的に戻りたいと思ったんだよ。
ふとオマエサンが手をつないできた。
その向日葵のような笑顔で私を見上げながら。
私は思った。
時は戻らない。絶え間なく続いていく。
現実を生きる。今を生きる。
それにはオマエサンや妻の笑顔が必要だ。
それが私の足元を照らす。
必要なのは、立ち戻る後悔でなく、経験という名の反省。
もうすぐだ、ようやく長いトンネルの光が見えてきたぞ。
一体、その先に何があるのだろう。
そう、よくわかった。やはり私は前に進みたいんだよ。
オマエサンや妻と共に。
ありがとう。オマエサンよ。妻よ。*:・゚

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