「夏の終わりの花火」~置手紙~

なあ、オマエサン。
今年初めての花火は夏の終わりの花火。
大きく大輪の花火も綺麗だ。
だけど次々にちりじりと小さく咲く花火が好きだ。
人生も似たような所がある。
一発派手に大きく咲くと大きな瞬間的に幸福感に包まれる。
だけどすぐに滲んで消えゆく。
小さな花火が次々と消えては咲く様は、日常の小さな幸せを大切にする事と通じるものがある。
もちろんそれもやがて滲んで無くなる。
個人的な感覚だが、後者の方が好きだ。
何かを成し遂げても乗り越えても、また目標や課題が生まれる。
生きている間にゴールはないよね。
だったら、大きく大輪を狙うよりは、小さくたくさん咲きたい。
大輪を目指す余り、小さく咲けることを忘れないようにしたい。
日常には、身近には小さな幸せな種がたくさんある。
ありがとう。

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