「病院の隣の城趾」〜置手紙〜

なあ、オマエサン。

病院の宿泊施設で過ごす生活も一週間たった。

一昨日、日曜日のことだ。
病室を離れる状況があり、外に出ると隣の米子城跡が目に入った。
これまで何度も目にしながら踏み入れたことはなかった。
少し待機時間があるので、向かった。

今の自分に坂がきついのは、下記の手紙に書いたようにわかっている。
なので、ゆっくり上がる。

観光地のようで観光地ではない。
見晴らしは抜群だが、自販機もトイレもない。
数人しかいない。

日本海、中海、島根半島、大山、すべて見回せる。

ベンチに腰を掛けて東京の家に電話をかける。

イレギュラーな生活になって約半年。
だがそれも日常になりつつある。

疲れを感じるときもあるが、これもまた人生。
自分が望んでやっているので、私もまた、しっかり今を生きている。

人生はとっくに後半戦。
積み上げたものを、棚卸して身軽になる。

ありがとう。

中海側、眼下には病院の建物
大山側

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