なあ、悠詩
久しぶりに後楽園ホールへ。
ボクシングを見に行った。
十年前に所属していたジムメイトと師匠(トレーナー)と一緒。
ジムを離れてからはずっと連絡が途絶えている状態だった。
昨年、声をかけて頂いて復縁?した。感謝!
それ以来、ちょこちょこと会うような感じである。
所属していたジムも選手も増え、層も厚くなったものだ。
この日も二人出場し、二人とも勝利(ひとりは日本ランカー)。
後楽園ホールはプロボクシングの聖地だ。
どんな世界チャンピョンも必ずここを通り抜けていく。
このリングに一度とはいえ立っていたと思うと感慨深い。
見ていると思わず熱くなる。
残り三十秒から代わって闘いたくなる。いや、十秒でいいや。
そう、私は一戦しかしていない。デビュー戦だけ。
今、こうして落ち着いて振り返ればやり残した感はある。
病気もなく、あと三歳若ければ勘違いしてもう一回やったかも。
ちなみにその時はたまたまTKOで勝った。
いまだにジムメイトにからかわれる。
全戦全勝全KOで引退した男と、、、
内訳は?、、、恥ずかしい、、、
明らかに自分の弱さと対面しなければならないスポーツである。
このしんどさと恐怖感に比べれば大抵のことは我慢できる。
決して攻撃的になるのではなく、より穏やかに生きれる気がする。
その後のことを考えると、もっと鍛えておくべきだったな。
【小説「源平咲き」121,258文字(原稿用紙304枚目)推敲中】
from オトウサン
-悠詩(1歳3ヶ月) with 父(33歳) and 母-