なあ、悠詩
三日目は完全自由行動日だった。
だが完全にノープランだった。
というかそうしておいた。
疲労で何もしたくない状態になる可能性があったから。
目覚めてからゆっくり決めようとアラームも設定していなかった。
自然に目覚めたのは午前7時過ぎだった。
・思ったより早く目覚めた。
・疲れも抜けていた。
・すこぶる天気が良かった。
この三つから、ある場所に行こうと思い立った。
そう、カプリ島の青い洞窟に行ってみようと。
このシーズン、天候の関係で洞窟の中に入れる確立は30%程度らしい。
だが、ひとりなら失敗してもいい。気楽なもんだ。
ローマを鉄道で離れてからおよそ三時間後、私の姿は洞窟の中にあった。
運が良かった。それに尽きる。
ようやく旅をしている実感を味わえた日でもあった。
以下、この日を写真で振り返ってみよう。
ホテルからタクシーでローマのテルミニ駅に到着。
約45分後にナポリ行きの特急があったのでそれに乗ることに。
昨年の旅の時、出発まで時間を潰したマクドナルド。
当時と何も変わらない。
今回も出発まで少し時間があったので駅周辺を出歩くことに。
ここは昨年宿泊したホテルの入り口。懐かしいな。
やはり駅のすぐ近くにあるサンタ・マリア・マッジョーレ教会。
昨年、ローマに来て最初に訪れたのがここだった。
昨年同様、中にも入ってみた。
ヴァチカンのサン・ピエトロ寺院とはまた違った年月の重みを感じる。
ナポリ行きのユーロスター。
一番新しいタイプの客車のようだ。
ユーロスターの売店車両で買ったカプチーノとパニーニ。
こういうジャンクなものの方が美味しかったりする。気軽だし。
一時間半ほどでナポリ駅に到着。
ローマのテルミニ駅と比較すると全体的に暗く雑多なイメージがした。
ここからカプリ島へ行く港にはタクシーで向かった。
超乱暴な運転だった。中国でもここまではなかったよ、、、
ベヴェレッロ港からカプリ島へ向かう水中翼船から撮影。
正面の大きな建物はヌオーヴォ城。歴史ある建造物らしい。
遠くに見えるのがサンタ・ルチア港。
民謡が有名だね。
オープンデッキの二階席は風が気持ちよかったよ。
水中翼船で約40分でカプリ島に到着。
ここはこの島の入り口となるマリーナグランデ港。
マリーナグランデ港で青の洞窟行きのモーターボートに乗る。
ここはチケット売り場。
この季節で諦める人が多いからだろうか、ガラガラだった。
青の洞窟入り口に到着。
ここでも二隻しか待っている船がいなかった。
ずいぶん少ない方だろう。
写真にはないが、ここでさらに手漕ぎボートに乗り換える。
私と中国人カップルと、船頭さんだけでぎゅうぎゅう。
この写真は船頭さん。
この写真の船に青の洞窟の入場料を払った(船頭さん経由で)
何もこんな所で徴収しなくてもよいだろうに、、、
港で出来ない理由があるんだろうね。想像はつくが、、、
青の洞窟の入り口寸前。
実際の入り口はここで見えているよりもっと狭い。
入るときは寝そべらないと確実に頭を打つ高さだった。
突入直後。
最初は奥ばっかり見ていたが、実は入り口側が青く見えるのだ。
むむむ、本当に青いぞ。
正確には水面が青いというよりは海の中がこのように青く見える。
船頭さんがサンタ・ルチアを歌い始めた。
撮影ばかりして裸眼であまり見ていなかったような気が、、、
それに青いサングラスをしていたのだが、外していたっけ(汗)
洞窟の中には五分もいなかった。あっという間。
手漕ぎボートからモーターボートに再び戻ってきた。
真正面に小さく見えるのが入り口。
いくら天気が良くても潮が満ちてしまえば入れないのも頷ける狭さ。
ふたたびマリーナグランデに戻ってきた。
この間、一時間半ぐらいかな。
揺られ続けるので酔い止めは必須かも(私はナポリの港から服用)。
実はカプリ島からナポリには戻らずソレントへ渡った。
思ったより時間に余裕があったのでアマルフィ海岸を目指すことに。
写真はソレント港。高台の上の建物と港が独特な雰囲気を醸し出す。
残念ながらアマルフィへのバスの時間が合わずナポリに帰ることに。
ソレントからナポリへはヴェスヴィオ周遊鉄道で一時間ちょっと。
やはり車両にはスプレーでの落書きが、、、 マシなほうだと思うが。
この周遊鉄道はどこの駅もスプレーでこんな感じ。
ローカル路線ということもあってか、かなりすさんだ感じがした。
ナポリ駅到着後、歩ける範囲で少しナポリを散策することに。
これはコモ館という建物らしい。
これはドゥーモ。
人もまばらで観光名所といった感じではなかった。
これはカプアーノ城。
周囲の建物の薄暗さに埋没している感じ。
ナポリの町並み。
残念ながら治安はかなり良くないらしい。
確かにローマとは全く雰囲気が違う。
どちらかというとアジアの下町のようなイメージだった。
ナポリ駅で食べたファーストフードのピザ。
やはりしゃれた店よりこういう気楽なのがいいよね。
でもコーラの炭酸はほとんど抜けていたけど、、、
ローマに戻るために乗るユーロスター。
牽引車はナポリに来たときのものと違うけど客車は同じだったよ。
後に振り返ってみればこの三日目がクライマックスだった。
やはり旅はひとり気ままに行き当たりばったりぐらいが楽しい。
from オトウサン
—悠詩(2歳1ヶ月) with 父(34歳) and 母—