「時刻表と物語」・:*:・゚☆ 生まれたての君へ

なあ、悠詩

時刻表が好きだ。
鉄道、航空が特に。
それを見ているだけで旅をしている気がする。

今は乗り継ぎも検索で一瞬に出る。
だけど自分でペラペラめくって調べるのもまた楽しい。

自分の意思に関わらず乗り継ぎが必要になることがある。
旅だけでなく人生でも同じようなことがある。

それを無駄と考えるか。
それとも必然と受け入れるか。

でもね、オマエサン。

どんなことだって理由があるのさ。結果的であれ。
大切にしたいものが揺るがない限りはすべて必要だったのだ。

身に降りかかることすべて。
受け入れたくないものすべて。
目をそらしたいものすべて。

プラスマイナスや損得は限りなく表面的なことだ。
回り道や寄り道に思えることが実は過程として必須なのだ。

それがわかるまで何年もかかった。
今でも理屈では理解できても感情がついていかないことが多い。

なあ、オマエサン。

私の物語を踏み台にして自分の物語を作りなさい。
私はそれでいい。
お前の物語の片隅で生きていこう。

物語は永遠だ。

from オトウサン
—悠詩(0歳6ヶ月) with 父(32歳) and 母—

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