「治療の区切り」・:*:・゚☆ 生まれたての君へ

なあ、悠詩

今日で治療が一区切りとなった。
そう、インターフェロン治療がである。
二、三日に一回、半年で100回弱の投与であった。
家を出て戻ってくるまでに三~四時間かかった。
かなり面倒であったがなんとか挫折せずにやり遂げた。
できれば最初で最後の六ヶ月にしたいものだ。

ここ数日、肝炎関連のニュースが報じられている。
高価な治療としてインターフェロンという言葉も何度か耳にした。
確かに保険は利くが決して安くはなかった、、、
私の場合はC型でないものの基本的には同じ症状、治療だ。
いずれにしても誤解もある病気なのでなかなか云い辛い。
私も免疫関連の障害というぼやけた云い方をすることがある。
決してそれは間違った説明ではないのだが、、、

しばらく引きずるのだろうが副作用から開放されるのが嬉しい。
インフルエンザの状態を人工的に引き起こして利用する治療だ。
当初から発熱や倦怠感、食欲減退、関節痛などに苦しめられた。
そして後半は精神の高ぶりと脱毛が目立った。
どれも厳しかったが、精神の高ぶりがいちばんしんどい。

今日も午前中、気分が滅入っていた。
ささいなことが重なってカアサンに爆発させた。
オマエサンはどうしたことかときょとんとしていた。
申し訳ない限りだ。
熱やだるさは我慢できても気の滅入りはなかなか制御できない。
早急に開放されることを願う。

午後、気を取り直して三人で病院にいったのさ。
顔見知りの看護婦に「大きくなったね」と云われたオマエサン。
繰り返しだった日々もこういう瞬間があると時の流れを感じる。

そう、半年がたったんだよ。
のちのち振り返ってみれば大きな転機となっているはずだ。
失ったものも多いが、手に入れたものはそれ以上ある気がする。

治療に集中させてくれた人々、
側で支えてくれた人々、
ひとまずありがとう。

【小説「源平咲き」92,621文字(原稿用紙232枚目)推敲中】

from オトウサン
-悠詩(1歳1ヶ月) with 父(33歳) and 母-

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