なあ、悠詩

マンハッタンの某ホテルにいる。
ちょっと変わったホテルだ。
色使いも装飾も独特のものがある。
アーティスト(画家?)が集まることをイメージしたとのこと。
良くいえばコンセプトホテル。
悪く言えばラブホテルに見えなくもない。
部屋にも奇妙?な絵が飾られている。

ニューヨークのLGA空港に到着して初トラブルに見舞われた。
そう、あれはトロント空港で飛行機に乗り込んだ後のことである。
機内持ち込み荷物が大きいと言われ、急遽、預けることになった。
私はそれに従うだけであった。
しかし、到着後、受取所から出てきたバッグを取り上げる。
すると、サイドポケットにあったガイドブックとマウスがなかった。
きっと乱雑に扱われて落ちたのだろう。すぐにそう思った。
受取所の側にいた航空会社の人間に、下手な英語で問い合わせる。

「あなたがサイドポケットをテープとかで封をすべきだった」
「あきらめましょう」

このようにあっさり片付けられた。
当然といえば当然だ。

油断した。

もともと機内持込の荷物であった。
機内なら、仮にポケットから落ちたとしてもわかると考えていた。
しかし、預け入れとして扱われるならありえることである。

しかも日本ではない。各方面でシビアなのは当たり前だ。
また、自分の英語がいかに駄目なのかも痛感した。
「中国語できるか」と言われて、それも自信がなく情けなかった。
このことを教訓とし、繰り返さないようにしよう。

結局、手荷物受取所で大幅に時間をロスしてしまった。
ああ、もったいない。
出鼻をくじかれた。

だが、無くなったのがまだマウスでよかった。
無くてもどうにかなる(タッチパッドで)
ただ、ガイドブックは痛かった。
この次の移動先からそれをフル活用するつもりだったからだ。
逆にいえばそれ以外は何もなかった。

開き直るしかないと一旦は覚悟を決めた。
しばらくして、ふとニューヨークで手に入らないかと考えた。
ここで手に入らなければ他でも無いと割り切れる。

タイムズスクエアにインフォメーションセンターがあった。
そこで聞いてみると、紀伊国屋があるというではないか。
実際、そこに行くと無くした本と同じものがあったのだ。
なんてラッキーだ。
日本で買うよりそれなりに高かったが仕方ない。

マウスも安そうなものがあれば購入してみよう。
パソコン付属のタッチパネルは慣れていないのでしんどい。
タッチパネルの訓練と割り切ればいいのかもしれないが、、

ホテルのすぐ近くにエンパイヤステートビルがある。
心に余裕もできたので、紀伊国屋の帰り道に登ってみた。
やはり閑散期なのかガラガラだった。
既に夜だったのだが、その広い夜景に圧倒された。
ここはまさしく都会の中の都会である。
今まで見た夜景とはスケールが違う。
銀河鉄道999に出てくる惑星アンドロメダのような感覚だ。

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ホテルのロビー

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ホテルの外観(翌日撮影)

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エンパイヤステートビル(翌日撮影)

【小説「源平咲き」102,218文字(原稿用紙256枚目)推敲中】

from オトウサン
-悠詩(1歳2ヶ月) with 父(33歳) and 母-

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