なあ、悠詩
田舎から戻ってもう一週間たったね。
じじとばばにいっぱい可愛がってもらったの覚えてるかい。
たくさん準備もしてくれていたんだよ。
感謝しなきゃね。
車もあって至れり尽くせりだね。
この次はひとりで運転できるかな?
クーラーボックス開けれるかな?
いっぱいつめで引っかいていたんだよ。
盆踊りもしたし、お墓参りもしたね。
少し夜更かしもしたよ。
多くの人に抱かれて楽しかったね。
這って動けるようになってはじめての田舎。
部屋も景色も広くて気持ちよかっただろう。
こんどは歩けるようになってからだね。
なあ、悠詩。
健康であれ。
そして人に優しくあれ。
わたしが望むのはそれだけだ。
【小説「源平咲き」37,861文字(原稿用紙95枚目)執筆中】
from オトウサン
-悠詩(0歳11ヶ月) with 父(33歳) and 母-