異国と自分

帰国して成田に着いてちょっとびっくり。寒いね日本は。
気候も街の雰囲気も時の流れ方も全然違うので帰国すると一瞬、息苦しさも感じる。
家に帰るまでは。
異国を知るというのは己を知るのには良いことだと思う。
言葉も通じなければ日本での自分を知る人もいない。これはずいぶん気が楽だ。
コミュニケーションがうまくとれないというのは悪いことではない。適度に放ってもらえるしね。
また、違う文化圏の中では普段の日本でのちっぽけな自我は意味をなさない。きわめて無力だ。
いかにそれがその場所では無意味なものかよくわかるし、だからこそ目の前に起きる現象に振り回されずに本当に大切にしなければならないものは何かも見えてくる。それが真実なのだろう。
大勢の中の孤独というのが昔から好きだ。
何もないと寂しい。だから多くの人や物に囲まれつつそれらとは適度に距離があるくらいが丁度いい。
その方が自分が良く見えるような気がするのだ。多くの人と物と己を照らし合わせながら生きていくのだ。
そう考えるとある意味ちょっとした異国なのかもしれない東京も。
ただ、同じ文化と言葉でダイレクトなコミュニケーションができるからこそ疲れることも多いが。
それでもその雑多な環境は嫌いではない。

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