なあ、悠詩
今回の移動記録の詳細だ。
フランスのパリに行くのが14区間目の移動となる。
国でいうと10国目、都市だと14都市目だ。
———<移動記録>———
日付:2007年11月21日
交通手段:鉄道
鉄道会社:ベルギー国鉄
便名:THA9436
路線:ブリュッセル→パリ
時刻:14時43分→16時05分
クラス:二等車
備考:タリスと呼ばれる高速鉄道
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ミュンヘンからほとんど寝ていない。
ブリュッセルではさまよい続けて足が疲れた。
この移動で休めればいいのだが。
<搭乗後>
普段、座席でほとんど寝れない私であるが、すぐ眠りに陥った。
しかし、すぐに起こされた。
まずい、いびきが大騒音にでもなったかと焦った。
税関の抜き打ち検査だった。
頭にフードをすっぽり被っていたのが怪しかったのだろうか。
「ゼイカン」と日本語で言われて驚いた。
検査員は日本語がぺらぺらだった。
成田からシカゴ行きの機内以来、日本語で会話していない。
ほっとするような恥ずかしいような微妙な気分だった。
結局、ここからずっと眠れずにパリに着いた。
すぐに切符売り場の窓口に並ぶ。
ストライキで使えなかった切符はあっさり払い戻されるようだ。
クレジットカードに入金するとのことだ。
日本の代理店で買ったのでその手数料は損するが仕方ない。
それにしてもきちんと伝わったのだろうか。
あまりにもあっさりだったので逆に不安を抱いた。
もちろん手元にはこの処理の控えはきちんとあるのだが。
駅を出たものの、ホテル探しで迷う。
徒歩ですぐ行けるはずがたどり着けない。
ブリュッセルでの出来事を思い出してうんざりする。
無駄に歩き回りたくないので、歩道でじっと地図を眺めていた。
すると、初老の男性が「どこに行くんだ?」と聞いてくる。
実際はフランス語はわからないので、雰囲気からそう察した。
住所や地図を見せてここだと伝えた。
親切なおじさまは途中まで案内してくれた。
色々とフランス語?で話しかけられたがまったくわからない、、
笑顔を作るしかない。
チェックイン後、食料の買出しだけして部屋にこもりきる。
ここまでの寝不足を挽回するために早めに休むことに。
明日の朝にはまた移動することだし。
ブリュッセルから乗ってきたタリス。
パリの北駅。なかなか雰囲気がある。
【小説「源平咲き」108,082文字(原稿用紙271枚目)推敲中】
from オトウサン
-悠詩(1歳2ヶ月) with 父(33歳) and 母-