なあ、悠詩
今日は夜の23時に夜行電車でパリを離れる。
逆にいえばそれまで時間がたっぷりある。
ホテルのチェックアウトぎりぎりまでゆっくり部屋で過ごした。
重たい荷物をフロントに預けて周囲を散歩する。
すぐ近くのオペラ座に向かった。
オペラ座といってもふたつある。
新しい方と古い方だ。
ここは古い方、すなわちオペラ座の怪人の舞台になった方だ。
快晴だ。
オペラ座の佇まいも夜とはまた違う。
中に入ってみる(昼間は見学可能)。
さすがに雰囲気がある。
中央の劇場に足を踏み入れる。
思わず頭の中になんちゃってオペラが湧き上がる。
オペラ歌手はここで歌えたらどんなに気持ちいいことだろう。
そんなことを考えるこちらも心地よい。
思わず?近くにあったオペララーメンを食した。
その後、デパートなどで時間を潰して荷物を取りにいく。
まだ六時間もあるが、駅に向かった。
ストライキの確認と乗車予定の列車に問題ないかすぐに聞く。
念の為、二ヶ所で。
WEBを見て、今日から通常運行らしいということは知っていた。
しかし、早めに直接確認したかったのだ。
万が一、ということがあれば早めに対処できるから。
全く問題なく運行するとのこと。よかった。
それにしても待ち時間が長い。
外は寒いし荷物も重たい。
結局、構内の三軒のカフェをはしごして時間をつぶしている。
本を読んだり、小説もどきに手をつけていると苦にならない。
これもまた旅だ。
通算すると四泊したパリともこれでお別れだ。
結構、のんびりできました。
昼のオペラ座。
劇場の中。
天井の絵。シャガールらしい。
オペララーメン。
味は普通だった。
【小説「源平咲き」111,843文字(原稿用紙280枚目)推敲中】
from オトウサン
-悠詩(1歳2ヶ月) with 父(33歳) and 母-