・:*:・゚☆ 生まれゆく君へ 「雪化粧」

寒いよね。
昨日は新卒で入った会社の同窓会があったので外出したのだが、電車から見た雪化粧された風景は北海道にでも出かけているのかと思ったよ。もっとも北海道はいったことないんだけどさ。
無機質な東京だって化粧でおめかししたいのさ。きっと。だから寒いのは嫌いだけど許してあげよう。
新卒で入った会社の同期もまだ残っているのは半数程度。もはや昔のように一緒のオフィスで働いているわけでもないし、それぞれやっていることが違うから話や感覚も共有できない部分も出てくる。懐かしさを味わいつつ時の流れと距離も感じた。
昔の悩みを共有していたメンバーもいる。今振り返るとあの頃は本当に小さなことで悩んでいたようにも思える。だけどあの頃はあの頃で真剣に悩んだものだ。だから今は成長したなどと横柄になるつもりはない。むしろ麻痺しただけなのかもしれない。純粋さを失っただけかもしれない。化粧でごまかしているだけなのかもしれない。
そんなことを考えながら外を見るとまだ雪化粧は続いていた。
社会で生きる為には化粧も必要さ。ただ東京の雪のようにたまにでいいよね。いいじゃない綺麗に見せなくてもさ。肩の力抜いてさ。そのほうが落ち着けるでしょう。心が深呼吸できるでしょう。何より大切にしているものに対して純粋でいたいじゃない。
from オトウサン

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