なあ、悠詩
明日、田舎へ行くんだよ。
私の治療の都合もあってちょっとの間だけどね。
飛行機は好きかい?
明日でもう五回目だね。
今度もおりこうさんにできるかな。
じいじとばあばに可愛がってもらえるといいね。
潮風にふかれてたくましくなれ。
まだ無理だけどはやく海にも入れるようになるといいね。
そうしたら一緒に泳ごう。
オマエサンを授かったきっかけも海だった。
透き通る海と白い砂浜からはじまったのだ。
きっと、海はオマエサンを導いてくれるだろう。
これは先週かな。
はじめて入ったプールだよ。
オマエサン、少し日焼けしたね。
【小説「源平咲き」31,038文字(原稿用紙78枚目)執筆中】
from オトウサン
—悠詩(0歳11ヶ月) with 父(33歳) and 母—