なあ、悠詩
田舎からお家に戻ってきたね。
田舎では良い子にしてくれてトウサンは助かったよ。
よく食べてよく寝てよく遊んだね。
じいじとばあばにたくさん可愛がってもらったね。
服やおもちゃもたくさん買ってもらったね。
じいじが雪で遊んでくれたね。
ばあばがおいしいご飯を作ってくれたね。
おおきくなったら自分で「ありがとう」って言うんだよ。
オマエサン、田舎では最初、少し緊張してたみたいだね。
だけどすぐに慣れると、もう我がもの顔ではしゃいでいたね。
部屋や台所、どこら中でアスレチック状態。
田舎で覚えた動作や言葉もあったね。
うなりながらウンチを踏ん張る動作、
櫛を持って髪をとかす動作、
こちらが「アイーン」と言うと「あいーん」と返すことなど。
また、「はい」という返事も前より力強くなったかな。
呼んでもないのにひとりで勝手に言うときもあるけど。
何か落とした時の「あーあ」もしっかりしたけど、一回でいいよ。
こちらが落とした場合、そう連呼されると落ち込んじゃうんだから。
たくさん思い出ができたね。
大きくなったら写真を見せてあげよう。
覚えていないかもしれないけど、感覚に刻まれているかもよ。
結局、予定が少し延びて田舎には十日間いたね。
到着した空港でカアサンに抱きかかえられるオマエサン。
なあ、オマエサン。やっぱりその姿が一番似合うよ。
あくまでも今の私だからこそ実現可能な貴重な経験だった。
ただ、小さい子を父親一人で連れて帰ると周囲に誤解も生む。
それをじいじとばあばに説明させるのが申し訳なかった。
それでもあたたかく受け入れてくれたじいじとばあばに感謝。
そして、良い子にしつけてくれているカアサンにも感謝。
全面的に信頼してくれているから送り出してくれたのだろう。
さあ、また三人でちっぽけだけどあったかい日常を生きよう。
それがすべての基本であり、原点だ。
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田舎の海。
この日はとてもおだやかだったね。
海岸をたくさん歩いたね。
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オマエサンの体と同じぐらいの大きなダイコン。
車にも自分でまたがれるようになったね。
ボールを入れるオモチャも完全に自由自在に遊べるね。
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じいじとばばが作った一升餅。
ずいぶん大きいね。
固まったらオマエサンが背負うんだよ。
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電話が大好きなオマエサン。
受話器を持って「はい、ごぉじごぉじ」が口ぐせ。
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田舎の路地をひたひた歩くオマエサン。
ここなら車の心配もないね。
思いのまま歩いてごらん。
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完成した一升餅を背負うオマエサン(リュックの中)。
いくつか並べた中から真っ先に向かったのはお金だった。
お札というよりは100円硬貨に夢中だったね。
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ばあばとでかけたデパートの遊び場。
すっかりボールプールには慣れたようだね。
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同じく遊び場でのオマエサン。
家でも台所が大好きだよね。
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最初の写真とは一転、大雪となってしまった。
初体験の雪に興味津々だったね。
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じいじが作ってくれた雪だるま。
目玉はこの後、オマエサンが取っちゃったよ。
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雪の中に落っこちたオマエサン。
すぐに泣いたね。
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ばあばに作ってもらったゴハンを食べるオマエサン。
上手にスプーンを使えるようになったね。
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ちょっと調子に乗りすぎて食べ過ぎたかな?
イチゴが大好きだよね。
【小説「源平咲き」139,342文字(原稿用紙349枚目)推敲中】
from オトウサン
—悠詩(1歳5ヶ月) with 父(33歳) and 母—

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