「田舎にアポなし訪問」・:*:・゚☆ すくすく育つ君へ

なあ、悠詩
今、トウサンの田舎にいるね。
二日前、連絡なしでいきなり訪ねてみた。
飛行機に乗って。
だが、ドッキリというノリではない。
ずっと好き勝手やっているのでむしろ怒られても仕方がない。
カアサンに少し自由な時間をあげる約束があった。
昨年、私が一ヶ月間も好き勝手に旅行した分のお返しである。
私と同じ長さというわけにはいかないけど、ゆっくりさせてあげたかった。
それに、オマエサンをじいじとばあばに会わせてあげたいとも思っていた。
さらに、私自身についても良いことがあり、それを報告したかった。
そこで私は考えた。この三つを同時に果たそうと。
なので、私とオマエサンのふたりで帰ったのだよ。
それも直前に決めたことだったので、思い切ってアポなしで。
オマエサンの世話は私がしっかりするから安心しなさい。
私は療養で家にずっといるおかげで調理以外は大丈夫。
もちろん、すべてカアサンが中心に頑張っていることだが。
なので、普段から慣れているので特に大変なことではない。
むしろ幸せなことである。
普通に働いていたらまず、こんな貴重な育児体験はできない。
それにきっとひとりで面倒も見切れないだろう。
まさしく今の私だからこそ可能なことであるといえる。
それはまさしく病気や療養を前向きに考えられる所以である。
オマエサンが田舎に来て三日目。
最初は少し緊張していたかな。
だけどもうすっかり馴染んだようだね。
少し寒いけど元気いっぱいだね。
温度も心もあったかくしてくれるじいじとばあばに感謝だね。
カアサンにも日ごろの感謝を込めて、良い子に過ごそうね。
ん? もうカアサンに会いたくなったって? 甘えん坊だね。
20080210_521st.jpg

田舎の海をバックに決め込むオマエサン。
左の岩にじいじが取ってくれたヒトデとウニが乗っかっているね。
転んで泣いた後だから左の頬に涙がついてるよ。
20080210_519st.jpg

ヒトデとウニのアップ。
じーっと眺めていたけど触ろうとはしなかったね。
怖いのかな?
【小説「源平咲き」135,626文字(原稿用紙340枚目)推敲中】
from オトウサン
—悠詩(1歳5ヶ月) with 父(33歳) and 母—

この記事を書いた人

最新のブログ記事