「加点法で生きる」・:*:・゚☆ 生まれたての君へ

なあ、悠詩

昨日から雨がしとしと降っている。

オマエサンはあまりにも一気に出てきたこともあってちょっと羊水が体の中に残っていたとのこと。
だから生まれてすぐはちょっと呼吸が苦しそうで最初の2~3日は他の赤ちゃんとは別扱いで安静にされていた。
だけど昨日には他の赤ちゃんと同じ部屋になり、今日はその他の特別な扱いも一切無くなった。

さあ、あとは無事に退院して早く一緒に暮らそう。
カアサマもオマエサンもいないこの家はトウサマにはちょっと広すぎる。

オマエサンと出合いは様々な関係を確認する機会でもあった。
己の未熟さをも痛感したしこれからもたくさん痛感するのだろう。
だけど一番大変なのはカアサマだ。
お腹を痛めたのもそうだしオマエサンに心身ともに奪われる時間が圧倒的に多くなる。
だからトウサマもそれを中心に考え動いてあげたいのだ。
どんなに身勝手と思われても。
どんなに誤解されたとしても。
どんなにすれ違ったとしても。

トウサマもカアサマも完璧じゃない。
それぞれで欠けているところは多々あるし、二人合わせたとしてもそれは変わらない。
だけど何事に対しても完璧である必要はないよね。
何かを選べば何かを選べなくなる。
だけどカアサマとオマエサンと前に進んでいけるのならもはや他は多くを望みはしない。
大事なのは今の場所から積み重ねていくこと。
すなわち、満点ありきの減点法ではなく加点法で生きること。
そう、大切な人と手を繋ぎ今いる場所から積み重ねていくことこそが人生だ。
受け入れてもらったり納得してもらうことではない。

私は変わったのだろうな。
これでもすいぶんラフになったような気もする。
失ったものも結構あると思うが、それ以上に楽になって得たものが多々あると思う。
オマエサンと出会ってつくづく思った。
でも、もっとずうずうしいほうがいいのだろうね。きっと。

from オトウサン

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