なあ、悠詩
初めての散髪だったね。
生まれてから一年と四ヶ月間、一度も切ったことがなかった。
明後日からちょっくらお出かけするので切ったのさ。
一発目ということで参考にもしたく、近くの美容室に行った。
ついでにトウサンも一緒にやってもらったよ。
オマエサン、ニコニコしてたね。
鋏で切られるまでは、、、
いざ切られ始めると体をうねって抵抗したね。
支えるカアサンも必死だ。
美容師さんも椅子を動かしながら四苦八苦。
最後は泣いちゃったけどなんとか終了。
さっぱりしたね、オマエサン。
男らしくなったね、オマエサン。
これで1,050円なんて安いね。
一発目なので記念に髪を少し持って帰ることに。
いずれトウサンが格好よく?切ってあげよう。
楽しみにしててね。
散髪台でのオマエサン。
そんな渋い顔しちゃって。
帰宅後、ニコニコでトウサンの部屋にやってきたね。
と思いきや、駄々こねて泣いちゃったオマエサン。
【小説「源平咲き」127,095文字(原稿用紙318枚目)推敲中】
from オトウサン
—悠詩(1歳3ヶ月) with 父(33歳) and 母—