なあ、オマエサン。
昨日の日曜日、先週の疲労が抜けないまま、予定があって家族と立川へ行った。
予定を済ませて皆で遅めのランチ。
私はそのまま立川に残ることに。
まず銭湯で疲れを抜き、それから目的の映画館へ移動する。
映画というか、中森明菜の過去のライブが映画館で上演されるもの。
『中森明菜イースト・ライヴ インデックス23 劇場用 4K デジタルリマスター版』
観客は多くはない。
最後列のど真ん中に一人陣取る。
映像は古いのは最初は気になるが、パソコンで見るよりは圧倒的に素敵だった。
小学生から高校生にかけて耳にした曲が多い。
当時はそれほど好んで聴かなかった。
浅香唯や小泉今日子、中山美穂、菊池桃子などを好んで聴いていた。
それでもミ・アモーレや難破船などは良い曲だと思っていたが。
大人になってからだ。
私が好きな作曲家、来生たかおさんの提供曲を中心によく聴くようになった。
まあ、歌手としてとか表現力がとか、私がとやかくいえることはない。
ただ、楽曲、歌詞との一体感が半端ないなと思った。
出来上がった曲を上手に歌うのではなく、曲と同時に歌も出来上がったような。
サウンドやアレンジも今のようにクリアではないが、それが私は大好き。
イントロや感想も含めて、小説のような楽曲たち。
ああ、私が音楽制作のルーツはここにもあった。
本当はこういう楽曲が作ってみたかった。
だから、当時、コンピューターミュージックを始め、最初の生業とした。
だが、結果、私自身は一介のゲームサウンドの制作者で終わってしまった。
かなり中途半端に。趣味に戻しても中途半端なままフェードアウトした。
今は形を変えて、物語を文字で書くことに地味に取り組んでいる。
これはこれで苦しくも、でも楽しい。
全ての生み出したいルーツはこの頃に触れた音楽だったんだなと、あらためて思った。
青春は回り道。
ありがとう。
