なあ、悠詩
明日、退院だ。
治療はまだまだ続くが第一段階を終える。
今回、こうならなければ見えなかったものが結構ある。
そう考えれば決して悪いことではなかった。
以前の時の流れや空間はもう終わったことである。
またここから新たな生活をゆっくりと始めよう。
こじんまりでもいい。
おだやかであれば。
なあ、オマエサン。
今日はこどもの日、初節句だね。
お前のお爺ちゃんから素敵な兜をもらったね。
ありがとうの気持ちを忘れないようにしようね。
私もこんな状況だ。
きちんとお祝いできないけど想いを届けよう。
おだやかであたたかい人間になって欲しいと。
今日の青空のように。
from オトウサン
—悠詩(0歳7ヶ月) with 父(32歳) and 母—