なあ、悠詩
私のことではない。オマエサンだ。
可哀想にぐったりして。
今日は午後半休で、用事を済ませて合流するはずだった。
昼過ぎにカアサンからメールが入った。
オマエサンが朝食後からぐったりして病院に連れて行ったと。
するとインフルエンザA型ということだったらしい。
トウサンも午後の用事を無事に済ませてすぐに家に帰った。
いつも明るくて元気なオマエサンがうつろな目でぐったり。
可哀想で可哀想で涙がこぼれそうになったよ。
代わってあげられるなら代わってあげたい。
座薬を入れて熱が下がったからか小さな笑顔が咲いた。
でもなんだか無理やり笑っているっぽいね。
バナナをたくさん食べたね。
食べたいものだけたくさん食べるがいいさ。
ずっとそばにいてあげたいな。
他のことなどどうでもいい。
そう、今日のあのことも、そしてあのことも。
前回の手紙の西の番付だよね。
昨日、ふたりで散歩したときの喫茶店でのオマエサン。
今朝まで元気いっぱいだったのに。
見送りも「ばいばーい! ばいばーい!」と大きな声で。
これが帰宅後のオマエサン。
完全にぐったりして唸っていたよ。
まだ三日ほど高い熱が続くだろうとのこと。
ゆっくりゆっくり休みなさいね。
いつも心はそばにいる。
from オトウサン
—悠詩(2歳4ヶ月) with 父(34歳) and 母—