なあ、悠詩
アモイ(Xiamen)にいる。
ここについては多くを語るつもりはない。
以前、数ヶ月滞在したあと、三年ほど行き来していた。
通算すると一年半ほど住んでいたともいえる。
正直、めちゃくちゃ落ち着く。
これまでの旅がいかに気が張っていたかも思い知らされた。
刺激的な日々を遅らせてもらった街だ。
楽しい思い出もあるが、苦い思い出もある。
未熟なばかりに多くの人に申し訳ないこともした。
だが、完全に思い出になるほど時間はたっていない。
以前、ここに来る理由であった場所にも足を運ばない。
やはり、まだ過去にするには日が浅い。
また、今それをすると様々な義理も立たない。
今回はその部分は自分の中でも触れないでおくこととする。
さて、ここで今さらすることなどない。
昼過ぎまで寝たのは出発して初めてだ。
これまでは時間に余裕があっても自然と目が覚めたものだ。
やはり開放感がそうさせるのだろうか。
ホテルの目の前の船着場から十分で着く小さな島に行ってみた。
ちなみにアモイ自体も島である。
島では砂浜にて小説もどきにゆっくりと取り組んでみる。
日が暮れてきたので、アモイ本島に戻り中心街をぶらぶらする。
屋台の食べ物をはしごして簡単に夕食を済ませる。
これが実に美味しい。
以前はそう思わなかった。
これもまた、気持ちに余裕があるからだろうか。
それからは部屋に閉じこもり、この手紙などを書いている。
のんびり、ただひたすらのんびりするだけだ。
船で渡ったコロンス島の砂浜。
海に浮かぶビニール球は中に入って遊ぶもの。
誰が考え付いたんだか、、、
イチゴを飴で固めたこれが大好き。
甘栗。安いし殻が割ってあるので食べやすい。
【小説「源平咲き」112,988文字(原稿用紙283枚目)推敲中】
from オトウサン
-悠詩(1歳2ヶ月) with 父(33歳) and 母-